くらし もっと自分らしく YLIY magazine by TRUST DESIGN

03

明後日のガレージ

イリーマガジン 第三回トップ画像
安田美沙子・株式会社マツシマホールディングス 松島一晃・ハイトラスト 坂口祐司

パースに描く家と車の未来予想図

こんな未来がいつかくる! と、読者のみなさまにイマジネーションやインスピレーションを与えた映像作品って、いったいどんなタイトルでしょうか? 世代によって鑑賞してきた映画やアニメはまちまちでしょうが、タイムトラベル映画の傑作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、『ジョーズ19』が公開されている頃、ドクの運転する次元転移装置を備えたデロリアンは空を飛んでいましたし、日本が誇るSF漫画の金字塔、『ドラえもん』では、セワシが暮らす22世紀は車だけではなく人も空を飛んでいました……。さてさて、このイリーマガジン最新号にて、『クルマを、文化に。』をスローガンに掲げる、株式会社マツシマホールディングスの代表取締役副社長、松島一晃さんを迎えて議論するテーマは『家と車のちょっと未来』。京都にゆかりの深い3人の30代のガチトークから浮かび上がってきたものは、そう遠くない将来の家族のア・イ・シ・テ・ルのカタチでした。

松島と坂口と安田美沙子が対談する画像パースに描く家と車の未来予想図

クルマ文化を牽引する
凛々しきキーパーソン

坂口—本日は、右京区西院南高田町にあるマセラティ 京都にお邪魔をして取材を行います。松島さん、写真映えのする贅沢なロケーションをご用意していただき、ありがとうございます

松島—こちらこそ、同年齢の坂口さんが立ち上げられたウェブマガジンにお招きいただき、非常に光栄です

安田—ペーパードライバーのわたしから見ても、お洒落でカッコいい車が並んでいてもう圧巻です。『映える』は令和のメディアの必須条件だと思いますので、撮影が楽しみですね

坂口—今回は、京都をホームタウンとして、自動車販売事業を軸に発展を続けられている、マツシマホールディングスさんが考える『家と車の素敵な関係』をお伺いしたいと思います

松島と坂口と安田美沙子が対談する画像 3人別カット

好奇心と冒険心を刺激する
上質なカーライフ

坂口—生活をしていく上での基礎を表現した『衣食住』という言葉がありますが、もし4番目の言葉があるとしたら、わたしは移動の移だと思うんです

安田—『衣食住移』ということですね

坂口—はい。マツシマホールディングスさんは『クルマを、文化に。』を企業のキャッチフレーズに掲げられていますが、逆説的に言うと、文化的な日々を送るために車はなくてはならない存在なんだと思うんです。だからこそ、より快適な移を提供する国産車、輸入車販売というビジネスは世の中の基盤を支えられていらっしゃるんだと考えています

松島—恐縮です。車がみなさまの生活に密接したものでありながら、自分らしさや心の豊かさを追求、表現できる存在であり続けることを我々は願っています

仕立てのよいスーツを爽やかに着こなし、『家と車のちょっと未来』について丁寧に話してくださったのは、マツダ、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、アウディ、BMW、ミニ、スマート、ポルシェ、マセラティ、スズキの正規ディーラーとしての販売、各種中古車の販売のほか、レンタカー事業、ハイヤー事業、レストラン事業、ヘルスケア事業、アート事業などを手掛ける、株式会社マツシマホールディングスの代表取締役副社長、松島一晃さん。

マツシマホールディングスの松島の画像

国内外の計10ブランドのディーラーを複合させたグループネットワーク会社の若き副社長と、株式会社ハイトラストの代表取締役、坂口との出会いはこれまた会社経営者が集うゴルフコンペ。年齢が近いことと坂口が無類のカーマニアであることが手伝って、かなりスピーディにその距離は縮まったのだとか。1955年にマツダの販売店として創業し、半世紀の時を経て、いまや輸入車、国産車のプレミアム銘柄をズラリと取り扱うメガディーラーとして世に知られる存在となった、まさしく京都を代表する企業の4代目は「京都は繋がりや信用を大切にされる街」と語られており、京都発祥の、京都に根差した、京都で商いを続けてきたマツシマホールディングスにしか成し得ない、スペシャルな観光事業も提案されています。新型コロナが収束していつもの日常を取り戻した未来、京都滞在で最上級のホスピタリティを体感したいなら、信頼と実績のマツシマブランドの『KYOTOコンシェルジュ』をお選びくださいませ。

松島と坂口と安田美沙子が対談する画像 2カット

国内外の計10ブランドのディーラーを複合させたグループネットワーク会社の若き副社長と、株式会社ハイトラストの代表取締役、坂口との出会いはこれまた会社経営者が集うゴルフコンペ。年齢が近いことと坂口が無類のカーマニアであることが手伝って、かなりスピーディにその距離は縮まったのだとか。1955年にマツダの販売店として創業し、半世紀の時を経て、いまや輸入車、国産車のプレミアム銘柄をズラリと取り扱うメガディーラーとして世に知られる存在となった、まさしく京都を代表する企業の4代目は「京都は繋がりや信用を大切にされる街」と語られており、京都発祥の、京都に根差した、京都で商いを続けてきたマツシマホールディングスにしか成し得ない、スペシャルな観光事業も提案されています。新型コロナが収束していつもの日常を取り戻した未来、京都滞在で最上級のホスピタリティを体感したいなら、信頼と実績のマツシマブランドの『KYOTOコンシェルジュ』をお選びくださいませ。

我が家のサウナは
野球観戦の特等席

坂口—5月にご自宅が完成したと伺っております

松島—はい。家を建てて改めて気付かされたんですが、車選びと同様に、家づくりも自分らしさや心の豊かさを追い求めることは大切でした。車を単なる移動手段と考えれば、選択肢はたくさんあると思うんですが、我々が扱うハイクラスの車をお求めになるお客さまは自己表現やこだわり、美意識をもって特別な一台をチョイスされます。ですので、せっかく注文住宅を建てるからには、単に住むではなく家族4人と幸せに暮らしたいという『わたしなりの願い』を形にしたいと考えました。おおまかな設計は妻の希望を優先しましたが、唯一、サウナを設置というわがままだけは通しました(笑)

プライバシーが守られた
中庭を駆ける

安田—お子さまはおいくつなんですか?

松島—元気いっぱいの4歳と1歳の男の子がおります

安田—びっくりです。ウチとまったく同じです! わたしも4歳と1歳のやんちゃな男の子がおります

坂口—安田さんは取材のたびに京都でシンクロニシティを起こされますね(笑)

松島—なんだか、親近感が湧きますね(笑) 我が家には、中庭の周りにぐるりと一周、廊下があるんですが、毎日、かけっこ大会開催されるんですよ

安田—それ、お子さまからしたら最高のランニングコースですよ。中庭がある家というのも憧れます

坂口—中庭は採光や通風に秀でますし、建築費用はかかりますがメリットも多いんです

松島と坂口と安田美沙子が中庭について対談する画像

ビルトインで
愛車も家族の仲間入り

坂口—松島さんをゲストに迎えたからには、『家と車の共存』というトピックを取り上げてみたかったのですが、ご自宅のガレージはどのようなスタイルですか?

松島—車庫、駐車場が住宅と一体になっているビルトインタイプでお願いをしました

坂口—ガレージを建物の内部に組み込んだスタイルですね。近年、受注の増えている人気の設計ですが、実際に使用される中でどのようなメリットを感じられましたか?

松島—ディーラーを家業としている者として、いつ何時も車に愛情を注ぐことは忘れたくありません。家の中に車があると、雨風にさらされることもないですし、防犯性も高いです。なにより、愛車がひとつ屋根の下にあるという安心感が得られます

安田—そうなんです。インナーガレージは、車好きの『夢や浪漫の結晶』と思われがちですが、しっかりと生活動線を確保すれば、『家族本位な車庫、駐車場』に生まれ変わりますし、また、狭小地の活用方法としてガレージハウスというスタイルはもっともっと一般化していくと思います

安田—なるほど。こんな家族思いなガレージがあるのなら、いつかはペーパードライバーを卒業したいかも(笑)

マツシマホールディングスで話を聞く安田美沙子の画像

そうだ、
ちょっと未来の話をしよう

坂口—安田さんの方から、家や車にまつわる『いつか』という、少し先の未来のお話が出ましたが、松島さんは、家や車という生活をしていく上での基礎は、今後、どのように変化をしていくと思われますか?

松島—間違いないのは、世界的な脱炭素、電動化の流れを受けて車はEV化をしていきます。先日、EUは気候変動対策として、2035年にガソリン車などの新車販売を事実上禁止する方針を明らかにし、このニュースは瞬時に世界を駆け巡りました

坂口—有益な情報をありがとうございます。純粋なガソリン車やディーゼル車が新車市場から消える? なんていう話は、カーマニアとして以前からわたしも気になっていたんです

イリーマガジンで対談する松島の画像

高級ブランドも続々と
電動化に参入

松島—電動化推進の潮流は避けては通れないのですが、例えば、我々が扱うアウディは完全電動化を目指していまして、研究開発に350億ユーロを投資し、2025年までに電動モデルを30車種に拡充するというプランを掲げています。現在、わたしはアウディ初の電気自動車であるイートロンに乗っていますが、化石燃料から電気に、エンジンからモーターに動力源が変われども、車が自分らしさや心の豊かさを追求、表現できる存在であることにまったく変わりはありません

坂口—そうですよね。仰られているように、動力源に関係なく、また、大衆車、高級車に関係なく、車を選ぶ、買う、乗るという楽しさは永遠のものだと思います

イリーマガジンで対談する坂口の画像

ブレーキランプの点滅はタ・ダ・イ・マのサイン

安田—自動車産業やそれを取り巻く環境についてそれほど詳しくないわたしは、電気自動車は地球に優しいというイメージで捉えているんですが、電気自動車を所有した場合のガレージハウスは、ガソリン車やディーゼル車を所有した場合と違いはあるんですか?

坂口—ガレージ内の最適な位置に充電設備を用意するだけですかね。また、走行中にCO2を排出しないので、必ずしもガレージとリビングを仕切る必要がなくなったり、住宅デザインに新たな可能性が出てきます。さらに、自然災害などで停電が起こった際には、バッテリーに貯めた電力を蓄電池として使用できたり、家の中に車があるからこそライフラインの救世主となるでしょう

ブレーキランプの点滅は
タ・ダ・イ・マのサイン

安田—自動車産業やそれを取り巻く環境についてそれほど詳しくないわたしは、電気自動車は地球に優しいというイメージで捉えているんですが、電気自動車を所有した場合のガレージハウスは、ガソリン車やディーゼル車を所有した場合と違いはあるんですか?

坂口—ガレージ内の最適な位置に充電設備を用意するだけですかね。また、走行中にCO2を排出しないので、必ずしもガレージとリビングを仕切る必要がなくなったり、住宅デザインに新たな可能性が出てきます。さらに、自然災害などで停電が起こった際には、バッテリーに貯めた電力を蓄電池として使用できたり、家の中に車があるからこそライフラインの救世主となるでしょう

イリーマガジンで対談する安田美沙子の画像

車を愛し、
車に愛された男! 
がつくる家

松島—ガレージから壁に妨げられることなく子どもの顔が見られるのはとても嬉しいですね。科学技術やテクノロジーは日進月歩で進化を遂げていますが、人間の感情というものは最後まで残るものだと思っています。ですから、家と車の素敵な関係ありきで、家族みんなと幸せを共有できたらと思います。また、ディーラーも一目置くほどに、車を愛してやまない坂口さんには是非、そんな暮らしを、お客さまや読者のみなさまにどんどんオススメしていってもらいたいです

坂口—ありがとうございます。空飛ぶ車は夢の話かもしれませんが、『家と車のマリアージュ』がお客さまの幸せの源になると思うと、士気が上がりますよ

10年後、15年後の妄想ライフをCG化

安田—家と車の素敵な関係が叶えられれば、暮らしの中に、嬉しい、楽しい、大好き、というポジティブな感情も増えていきそうです。あと、提案なんですが、ガレージにコンポスターを設置してはいかがでしょう?

坂口—生ゴミや落ち葉などの有機物から堆肥を作る装置ですね

安田—わたしは室内やベランダに置けるバッグ型のものを所有しているんですが、できた堆肥は家庭菜園に使っています

松島—まさに都市型のエコライフですね

安田—はい。屋内型、室内型のタイプも普及しているんですよ

坂口—CO2を排出しない電気自動車が停まっていて、その後ろにコンポスター、その隣には葉野菜とハーブを中心とした室内菜園って、絵空事ではないちょっと未来のガレージの姿かもしれませんね

松島—電気自動車だからこそ描ける近未来のライフスタイルですね

坂口—おもしろいですね! そのアイデアもいただきましょう! では、冒頭からキーワードとなっている『家と車の素敵な関係』をトラストデザインのフィルターを通して、オリジナルの建築パースに反映していきます。松島さん、本日は、お忙しい中、貴重なお話を聞かせてくださり、誠にありがとうございました

YLIY style from vol.03

イリーマガジン パース画像(トラストデザインだからつくれるガレージ+αな家)

トラストデザインだからつくれるガレージ+αな家

『京都に家を建てたい』人たちと、その夢を叶えるトラストグループとのご相談やお打ち合わせも、上にまとめたインタビューと同じように、徹底的に会話を重視して進められます。お客様の希望や要望をゆっくりとじっくりと伺いつつ、要所要所で的確なアドバイスとご提案。何気ない雑談の中にも、我々、トラストグループは『家づくり』のヒントを探します。そのすべての情報を集約した上でご覧いただくのがこのようなパース。建築物を立体的にヴィジュアル化することで、『京都に立てる家』の完成の状態を把握いただきます。今回、仕上がったのは、駐車スペースと居住スペースをボーダーレスな設計にすることで、空間と家族が『もっともっと繋がるガレージハウス』。そして、この度、トラストグループは『家づくりお話』のハードルを少しでも下げるべく、ショッピング感覚で訪れられる四条河原町にライフスタジオと銘打った3フロア構成のギャラリーをオープン。建築コンシェルジュが常駐する住まいと暮らしの展示場は、設計、デザインのみならず、土地探しから家具選びまで、『家づくりの最初から最後まで』をワンストップで支えます。

イリーマガジン パース画像(お出掛けし隊はリビングに集合)

お出掛けし隊はリビングに集合

1階の生活空間の中に違和感なく溶け込んでいる電気自動車。健康にも環境にも優しいEVゆえに、ガレージとリビングを壁やガラスで区切ることなくスペースを一体化できました。加えて、床材を統一することで、さらに広さを感じる視覚的効果も狙っています。

イリーマガジン パース画像(車庫と庭を兼ねたGOODなスペース)

車庫と庭を兼ねた
GOODなスペース

ガレージライフと聞くと、所狭しと工具や部品が並んだ『男の隠れ家』を想像される方もいらっしゃると思いますが、CO2を排出しない電気自動車を主役にしたそれであれば、『ガレージのG』が、自然や緑を愛でる『ガーデンのG』になっても不思議じゃないんです。

イリーマガジン パース画像(車庫と庭を兼ねたGOODなスペース)

雨風にさらされない
安住ならぬ安充の地

電気自動車の電源供給を設計段階から考慮して専用回路を引いておくと、こんなにもスマートにEVコンセントを設置することができます。家と車の未来を見据えたオーダーメイド住宅だからこそ、配線が露出するなど、ガレージの美観を損ねることもありません。

実のところ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で描かれた未来というのは、現実ではもう過去となる2015年。いまだ、空飛ぶ車は空中のハイウェイを走ってはいませんが、ハイブリッドカーや電気自動車、水素自動車というエコロジカルな方向に車が急速に進化していることは確かです。そういえば、改造されたデロリアンはミスター・フュージョンなる発電装置を備え、その燃料は家庭ゴミでした。対談内で安田さんがリコメンドされているコンポスター然り、いつの日か『捨てない時代』が訪れるのかも。

今回の舞台

今回の舞台

マセラティ 京都

京都滋賀エリア唯一となるマセラティ正規ディーラーでは、ラグジュアリーブランドに相応しいゆったりとしたスペースで、イタリアの伝統と格式に彩られた最新のラインアップを堪能できます。迫力ある排気音と猛々しい動力性能を手に入れるならここへ。

TEL.075-314-6000
〒615-0041 京都市右京区西院南高田町10

衣装協力
ririchuchu   capito  スタイリスト私物
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