くらし もっと自分らしく YLIY magazine by TRUST DESIGN

07

暮らしイデアのカタチ

イリーマガジン 第七回トップ画像
安田美沙子・京都リビング新聞社 矢野知子・ハイトラスト 坂口祐司

イリーマガジンがお手本にする京都発の言葉と文字のメディア

手紙の中で、頭語の後にしたためる文章を時候の挨拶と言いますが、メールやSNSが普及をし、文字を使ったコミュニケーションの形態がいささかカジュアルに変化をした今日だからこそ、季節を紡ぐ『素敵な表現』や、万葉仮名から草仮名、平仮名へと文字が発展をし、それが、情報の伝達手段として日常的に用いられるようになった平安時代から続く日本の『手紙文化』を、イリーマガジンは誇らしく思ったりしています。なにもこれは、おじさんの言う『昔はよかった的』な懐古主義やノスタルジアではありません。1200年前も令和のいまもきっと、届くとなんだか嬉しい、気持ちのこもった『言葉や文字』というものが必ずやあるはずと信じ、メディア一年生の幣誌は、デジタルテクノロジーの利便性を拝借しながら、不動産&建築会社発のエンタメ系ウェブマガジンを鋭意制作している次第です。さてさて、木枯らしの吹きすさぶ頃となりましたが、読者の皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。われわれは、朝夕の白い息に冬の訪れを感じつつ、元気一杯に2021年のイリーマガジン最終号をリリースします。

イリーマガジンがお手本にする
京都発の言葉と文字のメディア

手紙の中で、頭語の後にしたためる文章を時候の挨拶と言いますが、メールやSNSが普及をし、文字を使ったコミュニケーションの形態がいささかカジュアルに変化をした今日だからこそ、季節を紡ぐ『素敵な表現』や、万葉仮名から草仮名、平仮名へと文字が発展をし、それが、情報の伝達手段として日常的に用いられるようになった平安時代から続く日本の『手紙文化』を、イリーマガジンは誇らしく思ったりしています。なにもこれは、おじさんの言う『昔はよかった的』な懐古主義やノスタルジアではありません。1200年前も令和のいまもきっと、届くとなんだか嬉しい、気持ちのこもった『言葉や文字』というものが必ずやあるはずと信じ、メディア一年生の幣誌は、デジタルテクノロジーの利便性を拝借しながら、不動産&建築会社発のエンタメ系ウェブマガジンを鋭意制作している次第です。さてさて、木枯らしの吹きすさぶ頃となりましたが、読者の皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。われわれは、朝夕の白い息に冬の訪れを感じつつ、元気一杯に2021年のイリーマガジン最終号をリリースします。

笑顔で語る安田美沙子の画像

1978年に産声を上げた
老舗フリーペーパー

イリーマガジンは、『あなたのライフスタイルに合わせた理想の住まいと暮らし』を提供する、住宅設計・デザイン・施工会社、トラストデザインが企画したマンスリーウェブマガジンです。歴史に育まれたモノとコトにたんまり溢れる京都を、『イメージキャラクターに就任した安田美沙子とともにはんなり語らう』をコンセプトに、毎号、素敵なゲストをお迎えしているわけですが、今号、登場いただくのは、京都発の『言葉と文字』を各家庭に配布する、株式会社 京都リビング新聞社の取締役副会長、矢野知子さん。京都の皆さまにはもうお馴染みの同社のメイン媒体、『リビング京都』の発行部数はなんと、京都で約50万部、『リビング新聞』は全国に約650万部! 同時折込みの不動産特集は、トラストデザインの代表取締役、坂口祐司も京都の最新物件事情を把握するべく毎号、チェックしていますよ!

女性が主役のビジネスで
時代を先取り

坂口—『リビング京都』さんには、わたしが不動産業界に入った18歳の頃から、掲載していただく側として、また、読者側としてお世話になっています。そして、こちらのイリーマガジンを立ち上げたばかりのメディア初心者としてもお伺いしたいことがたくさんあります。本日は、どうぞよろしくお願いします

矢野—女性のための総合生活情報紙として誕生した『リビング京都』は、業務委託をしたリビングレディが地域内のファミリー世帯に週に1回、配布をしております。IT化が進んで情報が多様化した現在も、地域に密着した人間味と臨場感のある取材をモットーに紙面を制作しておりますので、是非とも、皆さまにご一読いただければと思います

坂口の話を聞く安田美沙子と矢野

若き日の女優、美沙子が
新歌舞伎座に

坂口—美沙子さんは、初めましてではないんですよね?

安田—はい。2013年に、大阪新歌舞伎座で上演された杉良太郎さん主演の舞台、『樅ノ木は残った』に出演したんですが、その際に、『リビング京都』さんにインタビューをしていただきました。その節は、ありがとうございました

矢野—こちらこそ、その節はお世話になりました。安田さんの記事はいまでも『リビング京都』のウェブから閲覧ができますよ

安田—(タブレットで2013年1月13日号を見て)自分で言うのもなんですが、めっちゃ若い(笑) このときは初めての時代劇で、しかも、ヒロイン役で必死でお稽古をしました。当時、『リビング京都』さんにインタビューが掲載されると、母はめっちゃ喜んでくれました

坂口—京都に住む方々には大変、馴染みの深い媒体だけに、お母さまもお喜びになられたでしょうね

安田—ちょうどデビュー10周年くらいのタイミングだったんですが、芸能活動をする中でやっと親孝行ができたのかなと思いました

NYでアート&デザインを
修めた淑女

矢野—そんな風に喜んでいただけて光栄です。京都の服飾文化を世界に発信する『ファッションカンタータ』というイベントでも共通の友人を介して、お話をさせていただいたことがありますね

安田—そうですね。矢野さんはニューヨークでファッションエディターとしてご活躍されていたと伺っておりますし、ひとつひとつのご発言に興味津々でした

坂口—すごい! めちゃくちゃスタイリッシュじゃないですか。リアル版の『プラダを着た悪魔』みたいな?

矢野—いえいえ(笑) 昔からファッションに興味があり、大学卒業後に渡米して、アートとデザインの私立大学であるパーソンズ スクールオブデザインに編入したんです。その後、現地の雑誌社で働いておりました。おそらく、華やかに描かれた映画の世界とは少しかけ離れていると思いますよ

安田—ご謙遜をなさっていますが、ダナ・キャランやマーク・ジェイコブスを輩出した超名門の美術大学から、ファッションエディターの道に進まれたなんて、それこそ映画さながらのお話ですよ

坂口—グローバル都市調査では、ニューヨークは世界で最も影響力のある都市とされていますから、そんな都市で実際に働いて、暮らし、それから、京都に帰ってこられた矢野さんの発信力にはとても関心があります

女性に寄り添った地域密着型の情報紙がまだまだ見つからなかった、フリーペーパー黎明期たる昭和53年に、『無料で家庭に配布できる女性(特に主婦)に役立つ媒体』を目指して創刊されたのが、『リビング京都』の前身である『ニューライフ京都』です。京都発のメディアとして43年の歴史を有し、知名度抜群の存在となった現在は、生活情報サイト、『リビング京都ウェブ』、働く女性のための情報紙、『シティリビング』、中高年のための放送局、『京都リビングエフエム』も運営。また、各種カルチャー教室を運営するなど、読者の『◯◯がしたい声』には常に耳を傾けられているんです。

イリーマガジンで矢野と対談する安田美沙子の画像

坂口が目指すのは
読者とのしゃべり場

坂口—イリーマガジンの主題である『住まいと暮らし』の話に入らせていただきますが、『リビング京都』さんは一面のフロント記事で、家や家づくりをテーマにされることも多いですよね

矢野—ご愛読いただきありがとうございます。昨年は、『子どもが描く未来の家』というタイトルで、幼児から小学生を対象に夢とアイデアに満ち溢れた絵を募集したり、本年は『新しい生活様式を家づくりで快適に』というタイトルで、コロナ禍における家の不便な点を読者アンケートから導き出して、それを専門家と解決したり、定期的に『住まいと暮らし』をテーマとした特集をお届けしております

坂口—この6月から美沙子さんと一緒に京都発のウェブマガジンをリリースすることになって、紙面制作のヒントを探すために、バックナンバーを含め、『リビング京都』さんをこれまで以上に読み込むようになったんです。いまご紹介をいただいたふたつの企画も然りですが、読者や読者の家族と対話をするような企画と構成に、わたくし、若輩メディアのプロデューサーとして感服をしています

安田—わたしもいち読者の家族として言わせてください(笑) 掲載されている情報が一方通行じゃないですもんね。読み手とコミュニケーションを図られている温かい雰囲気が、紙面からひしひしと伝わってきます

矢野—ありがとうございます。お二方からのお褒めの言葉は、編集部員にもしっかり伝えておきますね

生まれ育った
千年の都を客観視

安田—ニューヨークより帰国されてからのお住まいに関して伺ってもいいですか?

矢野—現在は、京都市内のマンションに暮らしております。あのですね、『家づくり』をコンセプトにした対談にお招きいただいておきながら、まことに恐縮なんですが……、自らの『住まいや暮らし』に関しましてはそれほど執着がないと言いましょうか、あまりこだわりがないんです

坂口—いえいえ。住宅設計・デザイン・施工会社を母体とするメディアですが、対談については建前など必要ありません(笑)

矢野—新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が落ち着いてからの話となりますが、学生の頃より、アメリカのホームパーティー文化に触れてきましたので、文字通り、アットホームに友人や仕事仲間を『おもてなしできる空間』を、所有したいという願いはあります

安田—グローバルな感性を備えた矢野さんですから、やはり、将来的に家を建てる際は、海外の様式を参考にされるんですか?

矢野—それが正反対で、生まれ育った京都を離れて海外で暮らしたからこそ、京都の歴史や文化がより一層、かけがえのないものに見えます。ですので、町家のような風情のある佇まいや、和の空間や家具、しつらえにも惹かれますよ

安田—執着やこだわりがないと仰っていましたが、もう十二分に考えられていますよ(笑)

矢野—そうでしょうか(笑) しいて条件をあげるとしたら会社から徒歩圏内という立地です

坂口—そのメリットはなんでしょうか?

矢野—公共の交通機関がストップするような自然災害に見舞われたときでも、安全配慮を尽くして、社としての対応にあたれるからです

坂口—不測の事態を想定した、経営者の責務をまっとうするためのマイルールなんですね

安田—出社が困難だと判断された場合は、奇しくも、コロナ禍の流れでテレワークやリモートワークが広く利用されるようになっていますから、在宅でも就労ができる可能性がありますよね

坂口—在宅ワークの向き不向きは業種にもよると思いますが、交通網が麻痺した状況下でも安否の確認を含めて、従業員とモニター越しでコミュニケーションを図れることは有益だと思います

矢野—わたしが代表を務めるグループ会社では、NY時代の人脈を活かして『京都』を世界各国に発信するプロジェクトも展開しているので、テレワークやリモートワークの導入は、ますます必要になってくると思います

安田—京都で脈々と受け継がれてきた美を、言葉の壁を越えてワールドワイドに紹介するなんて、もう矢野さんが適任すぎます!

おうち時間を
至福のひとときに

坂口—テレワークやリモートワークの話に戻りますが、昨今、コロナ禍とデジタルテクノロジーの普及が相まって、不動産業会、建築業会でも勤労形態や仕事への取り組み方が大きく変化をしています。かつては、『亭主元気で留守がいい』なんていうシニカルなCMもありましたが(笑) 目下、われわれは、働くお父さんが時間と場所を有効活用できる『住まいや暮らし』を提供したいと思っています

安田—確かに、コロナ禍で家族全員と過ごす『おうち時間』は増えましたし、『新しい生活様式』の中ではそれまでの間取りやレイアウトを不満に思うこともあります

坂口—はい。ですので、『おうちで働くお父さん想い』な新築やリフォームの相談も是非、トラストデザインにお願いします

イリーマガジンで矢野と対談する安田美沙子の画像

施主が主人公となれる
神アプリを披露

坂口—『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイに関連するんですが、以前、オフィスを『マイ・インターン』に登場するファッション通販会社のようにしたいという依頼があったんです

安田—優しい気持ちになれるお洒落な映画でした。ガラス張りのモダンな会社も印象的でしたね

坂口—その通りです。お客さまとも打ち合わせを重ね、劇中のファッション通販会社のシーンは何度も観返しました。しかし、お客さまからお伝えいただいたイメージを、図面やCGパースで具体的にヴィジュアル化していくプロセスは、題材が作り込まれた銀幕の世界だけに、決して容易なものではありませんでした。そこで、ニューヨークを舞台にした映画にちなんで是非とも、矢野さんにご紹介したいのが『タメシダテ』なんです

矢野—プレゼン上手な坂口さんのドラマチックなお話の展開に興味が湧いてきました(笑) どうぞ、よろしくご教示ください

安田—わたしも知りたいです!

坂口—『タメシダテ』とはAR(拡張現実)またはVR(仮想現実)機能により、スマートフォンやタブレットを用いて、建物の3次元データを実寸大で表示することのできる建築シミュレーションアプリです。従来の提案方法である図面や模型、CGパースでは伝えづらかった建物の規模を把握することができ、外観だけではなく、内観や間取りも、まるで建築主がゲームの主人公になったような視点で確認できるんですよ

矢野—お客さまとイメージの共有を図る中で、実寸大で建物の規模を把握できるのがポイントですね

安田—これは、めっちゃおもしろい! パースの中を360°歩き回るような感覚ですね

坂口—もちろん、住宅やオフィス、店舗にも応用できますので、具体的なヴィジュアル化がよりブレないものへとなります

安田—立体的に想像ができるので、これから家を建てたいわたしには、非常にありがたいアプリです

坂口の話を聞く安田美沙子と矢野

試着や試乗があるように
建物にはタメシダテを

坂口—簡潔に言うと、『タメシダテ』とは建物をAR、VR化したものなんですが、こちらは株式会社アライバルの山領真都さんが企画開発されたもの。インタビュー内でお名前を出すのは初めてですが、イリーマガジンの立ち上げの際から撮影取材に同行をしていただき、これまでに巻末に掲載してきた美麗かつ精緻なパースもすべて山領さんにお任せをしているんです

安田—チームトラストの一員で、この現場ではムードメーカーとしても欠かせない方ですね(笑)

矢野—これから新築やリフォームを検討されるお客さまに、まず先に竣工体験を提供できるのがなによりのアドバンテージだと思います

坂口—山領さんの『タメシダテ』は、京都商工会議所が実施する、『知恵ビジネスプランコンテスト』でも独創的なビジネスモデルに認定されていますし、プロモーションの機会さえ増えていけば、需要はさらに高まると考えています

安田—お墨付きまでいただいているんですね。画面をスクロールすれば、山領さん作の『タメシダテ』に触れることができますので、読者の皆さまは、玄関やLDK、洗面所や浴室を一人称視点のゲーム感覚で探索してみてください

坂口—わたしはカジュアルな場では、『タメシダテ』を『さわやかなバイオハザード』と分かりやすく? 説明したりもしています(笑) 冗談はさておき、矢野さん本日は、貴重なお話をお聞かせくださりありがとうございました。京都発祥のメディアのお手本として、毎号、『手紙のように届く素敵なタブロイド』を楽しみにしております

矢野—こちらこそ、坂口さんと安田さんと楽しいお話ができました。ありがとうございました

安田—矢野さんと、そして、『リビング京都』さんに掲載された懐かしいわたし自身に再会できて嬉しかったです。本日はありがとうございました


YLIY style “tameshidate”

トラストデザインも
絶賛採用中の提案ツール

なかなか文字情報ではアプリの機能や性能がお伝えしづらいんですが、こちらが話題に上った『タメシダテ』のサンプル。右の各間取りをクリックすれば、ワープをするように目的の場所へ移動ができますし、視点を変えれば全方位的に目的の場所を隅々までバーチャルに確認ができるわけです。企画開発者の山領さん曰く、『このアプリを使っていただければ、イメージの共有不足が原因となるトラブルが未然に防げますし、夢のマイホームの完成に向けてのワクワク感も増大すると思います』。実際の敷地で、タブレットを掲げてシミュレーションを行えば、外観や内観のイメージはもちろん、実寸大の建物のボリュームや隣地との間隔などまで感じられると言うから、こりゃ、もしかして大発明かも知れません!

高級感と季節感を醸し出すカシミアのファーベストを纏った安田は、本日、2013年の自分自身とご対面。インタビューの中で当時から、笑顔の下に秘めた芯の強さを見せていましたが、いまや4歳と1歳半の男の子を育てるニッコリ&パワフルなママさんになりました。

今回の舞台

今回の舞台

GOOD NATURE HOTEL KYOTO

今号の撮影取材に坂口がチョイスしたのは、天然木を基調とした内装と、オーガニックのバスアメニティやタオルがお客さまをお出迎えする、グッド ネイチャー ホテル キョウト。『心と体にいいこと、もっと楽しもう。』をキャッチフレーズに、古来より京都に根付く、自然を敬いながら生活に取り入れる知恵を、ホスピタリティを通して提案。京都河原町から徒歩2分の好立地で、トラストデザインが運営するショールーム、『ライフスタジオ』とは河原町通りをお向かいの間柄。

TEL.075-352-6730
〒600-8022
京京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6

衣装協力
ririchuchu   capito