お住まいギャザリング。
左から、トラストデザイン(以下、TD)近藤さん、TD村木さん、TD安田さん、山崎さん、勝山さん
京都に暮らす
奥さまサミット2021が開催図
トラストデザインが月間ペースでリリースする『京都に建てたい』を応援するウェブマガジンでは、これまでに京都の文化や産業にゆかりの深いゲストを迎えて、注文住宅にまつわるエトセトラをトークしてきたわけですが、インタビューを読み返してみると、愛妻家のゲストのみなさまが、設計やレイアウトに関して発せられるセリフは、「妻の意見を取り入れました」、「妻の希望を優先しました」などなど、奥さまを最大限に尊重したものが目立っています。無論、上記は、ワインセラーやインナーガレージ、サウナといった旦那さまの夢も叶えられつつの話ですが、ならば、リアリティのある住宅にまつわる「ああしたい!」、「こうしたい!」は、住まいと暮らしの実質的主導権を握る、奥さまに聞くのが手っ取り早いのでは、ということで、実現したのが本企画。七人の侍ならぬ六人の主婦の切れ味鋭い意見を、スパッと解決できるかがトラストデザインの腕の見せどころ。加えて、サミット終了後には奥さま方がそれぞれ記者となり、お家にまつわるコラムを鋭意執筆。最後まで、読み逃しは厳禁ということで!
7月にオープンしたライフスタジオに集結
今回、イリーマガジンのインタビュー会場となったのは、京都の商業の中心地である四条河原町から徒歩2分。公共の交通機関やパーキングからもアクセス容易な河原町通沿いの一等地にある煉瓦造りのビル。『ライフスタジオ』なる看板を掲げるこちらは、不動産事業ならびに住宅設計、デザイン、施工を一手に担う、我らがトラストグループがディレクションする住まいと暮らしのギャラリーです。既存のショールームとは一線を画す、建築コンシェルジュ&コーディネイターが常駐する『ライフスタジオ』は、物件、土地探しから家具選びまで、『家づくりの最初から最後まで』をワンストップで支えます。抜群のセンスでセレクトした家具やインテリア雑貨も並んでいますので、四条河原町へのショッピング気分で是非ともご来訪を。
不満噴出!
どうする建築コンシェルジュ
坂口—京都出身のタレントさんとして、また、主婦代表、ママ代表としてパイロット号からイリーマガジンに参加していただいている安田さんに、心強い仲間が加わりましたね
安田—勝山さんの邸宅には先日、お邪魔をしましたが、本日、お初にお目にかかる先輩ママから20代の新婚さんまで、京都在住の方とお話しするのがとても楽しみです。よろしくお願いします
主婦一同—よろしくお願いします
坂口—早速ですが、「ああしたい!」、「こうしたい!」の根っこの部分を探るために、不満や愚痴でも構わないので、もっとも嫌いな家事を教えてもらいたいです
勝山—えっと、全部、嫌いです(笑)
安田—同意(笑) それがママの本音ですよ
束の間の休息は
いってらっしゃいの後
坂口—一日のタイムスケジュールの中で、どの時間帯がもっとも疲れるんですか? 朝一ですか、それともお子さまが帰られてから?
勝山—子どもが帰ってきてからですね。朝には希望があるというか、子どもは学校へ行くじゃないですか。ここを頑張れば、一息つけるという感覚があります
安田—お子さまの年齢にもよりますかね
勝山—わたしのところは、やんちゃ盛りの5年生と2年生でして、帰ってくるとホッとする安心感もありますが、そこから夕食の準備をしたりでバタバタしますね
安田—夕食の準備をいつするかというのもママの課題だったりします。トラストデザインの従業員のお三方は、お仕事から帰られてからとなるんでしょうか?
TD近藤—仕事から帰ってきた後ですね。うちも男の子が2人なんですが、リビングで遊ばせている間に、ちゃちゃっと壁付けのキッチンで
TD安田—弊社でも受注の多い、対面式キッチンであれば、子どもとコミュニケーションをとりながら料理ができるんですけどね
TD村木—いまは賃貸住宅ですが、わたしは将来を見据えて、先輩ママのお話を参考にさせていただきます!
山崎—嬉しいことなんですが、子どもに「お手伝いをしたい!」と言って欲しくないのもありますね(笑)
と、前半の山場で意味深長な言葉を投げかけてくださったのは、京都の新感覚フレンチスタイルを牽引する名店、『ブラッスリーカフェオンズ』を手掛ける、山崎智彦さんの奥さまの夏樹さん。京都フレンチの名門、ベルクールで修行を積んだご主人が提供する、ワインと相性の良いフランスの地方料理や家庭料理、ビストロ料理に、株式会社ハイトラストの代表取締役、坂口が惚れ込んだことと、奇遇にもご自宅がトラストデザインのオフィスのご近所であったために、ご夫婦揃って懇意に。また、イリーマガジン02で取材に協力いただいた実業家の勝山昭さんの奥さまの佳代子さんには、当該インタビューの『子育て第一主義』というキーワードに共感いただく声が多数とのことで、サミット企画への出演を再依頼。そして、この番外企画を引き締めるのは、奥さまにして、建築に精通するコーディネイターというトラストデザインのスタッフ3名。秋の匂いを装いで先取りした安田とともに、奥さまたちのフュージョンがなにを生み出すのか、乞うご期待。
多忙なママを困らせる
キュートな副料理長
坂口—えっ。お子さまから料理の「お手伝いをしたい!」って言われたら嬉しいんじゃないんですか
勝山—もちろん、嬉しいんですけど、1分でできることが10分かかったりするんですよ
安田—休日とか時間があるときなら楽しいし、大歓迎なんですけどね(笑)
山崎—ですので、わたしはお手伝いをしてもらう用のスペシャルメニューまで用意していました
安田—素敵ですね。混ぜるだけ、千切るだけとかでも立派な食育ですもんね
TD近藤—わたしは、夫が単身赴任で家におりませんので、兄弟仲よくリビングにいてね! とお願いをしています
坂口—となると、家の中にお子さまがじっとしていられるスペースがあれば最高なんですかね?
アイランド&ペニンシュラキッチンに一票
勝山—一概にそうとも言えませんよね。あまりに居心地のいい場所で、テレビやゲーム、昨今ではYouTubeなんかに過度に依存されるのも悩ましいことです
TD近藤—だからこそ、子どもに目を配れる対面式のキッチンは優秀だと思います
坂口—お子さまの居場所も考え抜いた上での設計やレイアウトが必要ですね
山崎—はいえ、子どもの年齢によるところも大きいかと。上の子は16歳になるんですが、夕食の時間に帰宅していないことも多々で、食べてくれないからいつまでも食卓が片付きません(笑)
勝山—そうですね。わたしは、生まれてからの5年、小学校に入ってから、中学高校に通い出してから、の3つのタームで子どもの成長を考えているんですが、その時々で求められる住宅環境も変化しそうです
アイランド&ペニンシュラキッチンに一票
勝山—一概にそうとも言えませんよね。あまりに居心地のいい場所で、テレビやゲーム、昨今ではYouTubeなんかに過度に依存されるのも悩ましいことです
TD近藤—だからこそ、子どもに目を配れる対面式のキッチンは優秀だと思います
坂口—お子さまの居場所も考え抜いた上での設計やレイアウトが必要ですね
山崎—はいえ、子どもの年齢によるところも大きいかと。上の子は16歳になるんですが、夕食の時間に帰宅していないことも多々で、食べてくれないからいつまでも食卓が片付きません(笑)
勝山—そうですね。わたしは、生まれてからの5年、小学校に入ってから、中学高校に通い出してから、の3つのタームで子どもの成長を考えているんですが、その時々で求められる住宅環境も変化しそうです
籠らせない部屋で
コミュニケーション力UP
安田—居場所という話から派生しますが、勝山さんには前回の取材で、ママさん兼心理カウンセラーという観点から『子供部屋に関する考察』をご教示いただきました
勝山—はい。安田さんにお越しいただいたあの家を建てる際、子供部屋をあえて小さくするか悩みました。それは、親のエゴかも知れませんが、2人がもう少し大きくなったとき、自分の部屋が快適すぎてリビングに降りてこなくなるのも寂しいことですし、勉強をする上で、狭い部屋の方が集中力や記憶力が高まるとも聞きます。結局は、断念をして、標準的な6畳のつくりとなりましたが……
安田—親子の繋がりと教育を考えられてのことなんですね。でもいまも、1階に学習机を設置されたり、『子育て第一主義』の家で勝山さん流の教育を実践されていますもんね
坂口—部屋から外の世界に出て欲しいという願いから、確信犯的に子供部屋を窮屈に設計するというのは、京都の狭小地の活用方法としてもとりわけ有効だと思います
安田—最終的には、どのように子どもと関わり、どのように子どもを育てたいかが『京都の家づくり』のテーマになるんですかね
山崎—わたしは、お先に子どもの受験を経験していまして、息子がピリピリしている時期なんかは距離感がちょっと計りづらくなりました。家の設計もレイアウトも子どもと同じように、形を変えながら成長してくれたらどんなに便利なことか
「ああしたい!」
「こうしたい!」を聞かせて頂戴
坂口—山崎さん、ありがとうございます! お集まりいただいた主婦さんからのその提言をお待ちしておりました
山崎—えっ。急にどういうこと(笑)
坂口—あのですね。注文住宅の世界で『家族とともに成長する家』というのは、近年、非常に人気の高いコンセプトなんです。例えば、フリーウォールと呼ばれる間仕切り壁を用いて、広々とした空間をお子さまの成長に合わせて個室にしたり、また、いずれお子さまが独立された後の、ご夫婦2人の生活までを視野に入れた設計にも注目が集まっています。さてさて、数十年先までのお話は別の機会にするとして、ここでは、いまこの瞬間の、『我が家の成長させたい場所』を教えて欲しいんです
害虫とは無縁の
サンルームという楽園
安田—なるほど。『我が家の成長させたい場所』こそが、住まいの中で不満を抱える場所ということですね
山崎—ずっと困っていたことなんですが、公園が近くにあるので洗濯物を干すと虫が……。それとチリやホコリ、花粉も気になるので、漠然とですが、壁のあるバルコニーのようなものがあれば助かります
坂口—屋根や開口部をガラス張りにしたサンルームにすれば、お困りの点は解決できるかと思います。目一杯、太陽の光を取り入れながら、雨に濡れる心配もないのでオススメですよ
TD村木—結婚1年目の賃貸暮らしなのでワガママは言えませんが、クローゼットが充実した家に憧れがあります。洋服や靴の収納が沢山あるとお洒落にも磨きがかかりそうです
トラストデザインにママさん発明家が現る
TD安田—26歳のときに建てた注文住宅に、夫と8歳の男の子、6歳の女の子、3歳の女の子と暮らしているんですが、冒頭の質問に戻ってよいのなら、洗濯が嫌いで嫌いで(笑) 5人分の洗濯物ってかなりの量があるんですが、干した状態からシャシャッとスライドして、自動でクローゼットに収まるような装置があれば家事も楽になるんですが(笑)
安田—実際にあるんですか?
坂口—いいえ。弊社では取り扱いのない未来の装置ですね(笑) ただ、動線に優れたランドリールームやファミリークロークの延長線上にある、画期的なアイデアだと思うんです。洗濯の洗う、干す、取り込む、畳むが、いかにママの負担であるかが分かる意見ですね
ベテランコーディネイターの
経験こそ宝
坂口—わたしが独立前から長らく一緒に仕事をしている近藤さんは、たくさんの注文住宅やリフォームを見てきているので、設計やレイアウトに一家言があるでしょう
TD近藤—はい。3階建てなのですが、お風呂が1階でリビングが2階という構造で、2人の男の子を入浴させることから大変ですね(笑) この建売を買ったときには、家族関係の変化やライフスタイルまでを視野に入れることができなくて、いまとなれば、キッチンの横にもう一部屋、勝手口の先に庭があればいいななんて思いますが、その悪戦苦闘や四苦八苦を弊社にお越しになるお客さまにお伝えできたらと思っています
安田—近藤さんは、経験が豊かで頼りになるコーディネイターさんですね
奥さま記者が綴るコラムも
クリックすべし
坂口—安田さんは都心のヴィンテージマンションにお住まいとお聞きしていますが、『我が家の成長させたい場所』はありますか?
安田—素材と水回りですかね。立地やデザイン性はもう二重丸なんですが、例えば、床や壁、キッチンなどに使われている素材はお世辞にも機能的とは言えません。また、水回りの設備は経年劣化によって不便に感じることもありますね
坂口—それも含めて、築年数とともに価値の上がるマンションの宿命でしょうが、条件によっては、リフォームやリノベーションで改善できるでしょうね
勝山—わたしは注文住宅を建てて間もないのですが、強いて言うなら、リビングから庭に出入りする玄関があればと思っています
安田—先輩ママから20代の新婚さんまで、みなさんそれぞれに『我が家の成長させたい場所』ってあるものなんですね
坂口—そうですね。貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。本日は、イリーマガジンの特別企画、『京都に暮らす奥さまサミット』にご協力いただきありがとうございました。そして、安田さんを除く奥さま方には、今回のインタビューを受けてのお家にまつわるミニコラムを執筆いただきます。お手数をおかけしますが、引き続き、よろしくお願いします
主婦一同—よろしくお願いします
This is Life studio
This is Life studio
ネオン管の頭文字を
並べてみると?
広告や雑誌の撮影と同じく、打ち合わせ及びスタイリングとヘアメイクのために、可能な限り時間に余裕をもって現場入りをするのが、真摯にプロジェクトに向き合う安田の流儀。建材や建具の香りが残る、できたてホヤホヤの『ライフスタジオ』に、真っ先に足を踏み入れた第一声は「めっちゃ、お洒落!」でした。それでは、大手のハウスメーカーや工務店さんが運営するショールームと差別化を図るべく『ライフスタジオ』と名付けられた、トラストデザインの新たな拠点をご案内いたしましょう。
コスパに優れた1階と
こだわり満載の2階
木目とホワイトとグレーを基調としながら、流行り廃りのないスタンダードを表現した1階と、濃淡の異なるグレーでトレンドを取り入れながら、注文住宅の醍醐味を床、壁、天井などのオーダーメイド品の組み合わせで表現した2階です。
ハイセンスな意匠は
プレゼントにも◎
3階には、ドイツはミュンヘン生まれのカレが提案するデザインコンシャスな家具&インテリア雑貨をズラリとラインアップ。自宅や職場のアレンジから大切な方への贈りものまで、絶妙にマッチングするアイテムを探しに来てください。
安田美沙子
1982年4月21日生まれ。数々の女優やアイドルを輩出する、講談社主催のミスマガジンにてミスヤングマガジンを受賞後、芸能界で華々しく活躍。京都府出身のタレントとしても著名で、そのはんなりした語り口に魅せられるファンも多い。郷土愛も強く、幼馴染の経営する中京区の炭焼店でサプライズ店員をしていたところを目撃されたことも。
坂口祐司
1986年6月25日生まれ。土地や建築だけでなくお客様のライフスタイルやライフプランまでをトータルに考え、最良のサービスを提供するトラストグループの代表取締役。急成長を遂げる若き会社のトップは、本メディアでは京都で培った幅広い人脈を武器にゲストのブッキングに日夜奔走。四条河原町に住まいと暮らしのギャラリーをオープン。
- 衣装協力
- ririchuchu capito スタイリスト私物
- ririchuchu capito
スタイリスト私物